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人材

2009/02/13   職員の求人、そのポイントは?

Q 良い人がきてくれるのか不安です。職員の求人について、どの様なことに気を付ければ良いでしょうか?
m3QOL君でコンシェルジュをしているRMLの安川です。

今回は、石川県金沢市で新規開業のご相談や診療所の会計を数多く担当されている税理士法人・畠税理士事務所の畠代表(税理士)に聞いてみました。

畠税理士事務所は会計だけでなく、開業で最も課題の多い労務管理についても指導くださる事務所です。
今回は、採用の流れについてまとめてもらいました。
安川 聡
RML株式会社
取締役 安川 聡


畠 善昭A:ご開業の際、求人募集は最も重要なイベントの一つです。
『ヒト』はあらゆる意味で、経営を左右すると言っても過言ではありません。
【開業地近隣の方々からの応募】=【地域の患者予備軍の方々】 とも言え、ぞんざいな扱いは禁物です。
面接時に医療設備の説明等はもちろん、先生の診療方針や地域医療に対する情熱等を伝えることで、仮に職員としては採用しなくてもクリニックのファンになり、家族・知人等に紹介して頂けることもあります。
その意味でも求人対応は非常に重要です。

求人・面接の留意点としては、以下の事が考えられます。

1.求人
求人方法は、ハローワーク、求人誌、知人等からの紹介、勤務医療機関からの引き抜きなどがあり、それぞれ一長一短があります。
求人広告は、広告媒体により開業のお知らせにもつながりますので、広告コストの検討と併せて媒体の選択も重要です。(開業時の広告には地域差があります。必ずご自分の地域情報をご確認下さい。)

2.採用条件
職員募集の際には、勤務時間(診療時間、休日)や給与額に加え、保険制度(健保・国保・年金)の検討も必要です。
応募者が国民年金より厚生年金適用を希望する事があるなど、コスト面だけで単純に決めることは出来ません。
地域の慣例・相場を踏まえ、また将来どんな事業展開を図るかなども検討しながら決める必要があります。
法で定められた事項も多々ありますので、我々のようなクリニック開業支援を行っている会計事務所にご相談されるのがよいでしょう。

3.書類選考
求人により履歴書が届き、選考を行います。
冒頭で述べた通り、【開業地近隣の方々からの応募】=【地域の患者予備軍の方々】ですので、面接をしない方(不合格者)への対応も重要です。
不合格の場合は、応募して頂いた切手代や写真代のお礼(少額の金券など)をするとよいでしょう。

4.会場 
書類選考合格者、面接日程が決まれば、次は会場選びです。
ホテル・公共施設等の利用や、開業支援企業の社内、クリニック内などが考えられます。
当社の場合は当社会議室を利用して頂くことが増えています。華美な場所を選ぶ必要は無く、交通の便が良く、落ち着いてお話が出来る環境であれば結構です。

5.質問事項、面接評定票
面接会場が決まれば、次は応募者の面接リストを作成します。
どの応募者が何時に面接会場に入り、何時から面接をすると言う計画表ですが、スムーズな面接運営を図ると同時に、応募者をお待たせしない工夫も必要です。
質問事項は予め想定しておきます。これに基づいて応募者の面接を行い、面接評定書(チェックシート)により採否の評価をします。
この辺の作業や書式も開業支援に詳しいコンサルタントにご相談頂いた方がスムーズに進みます。

6.採否決定
面接評定書の評価は先生始め、面接に携わった方々全員で協議し、採否を決定します。
採否の通知をする際は、連絡を待っている相手のことを考えると早めにしてあげるべきでしょう。

7.開業まで
新規開業は、全員が初めて働く職場です。オープン日に合わせて計画的に研修を行い、当日しっかりと患者対応が出来る体制にしましょう。

税理士法人畠税理士事務所のご紹介ページはこちらからご覧いただけます。
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