2022/03/18 医院開業で知っておくべき知識3選
物件を選ぶ際、地縁のある場所を選ばれる先生がとても多いのが実情です。
もちろん、ご自身の人生において開業は一大イベントですので、ご自身が希望されている医療に対して需要がある地域、患者さんがいる地域がベストだとは思いますが、その際の選び方において知っておいた方が良いポイントについてお話したいと思います。
開業を希望する物件の利便性と人口密度については、よくお話しされる内容ですがそれ以上に大切なのが、「先生の居住地」と「先生の専門領域」、それに「地域の特性」、「事業予算」の相性です。
の2通りが考えられます。
前者の場合は、「地元のかかりつけ医」としての役割を担うことが多いため、住宅街に近い物件の方が認知面・集患面ともに良くオススメです。
一方、後者の場合は、診療領域を絞っているため、広域から集患することで利益を確保する必要があります。
そうなると、駅に近いビルテナントなどの方が利便性にたけており、相性が良い物件とされています。
一概に人口、と言っても先生の目指す医療によりその選定基準は大きく変わってくるのが実情ですので、自身の軸にきちんとあった物件選定を行いましょう。
いざ、開業となると、物件の契約や医療機器の購入、設計・施工費の変更といった費用が必ず発生します。 その費用をカバーするための開業資金をどのように用意すればよいのかは、開業をご検討される先生にとっては気になるところではないでしょうか。
開業資金は大きく「設備資金」と「運転資金」に分かれています。
融資を受けるためには一定以上の自己資金が必要と言われていますが、現預貯金は事業に使うものとは別となりますので、事業費用の大半は、融資で賄い現貯金は緊急用に備えるケースが多いです。
事業に使うかどうかは別としてご家庭として現預金残高が少ないと融資を受けづらい事例もありますが融資審査の基準は借入先により異なるため、借入先も十分に比較検討する必要があるのです。
また、開業後の立ち上がり時期においては、収支が読めない部分もあるため、月々の返済額はできるだけ圧縮することが重要です。そのため借入期間はできるだけ長くし、月の返済額を抑えるほうがよいとされます。銀行によって貸付期間も異なるため、返済期間をなども加味しながら十分に比較検討する必要があります。
勤務医時代に比べて夜間当直やオンコールがなくなり、時間に余裕ができたとおっしゃる先生も多いですが、その分心的ストレスが増したとおっしゃる先生もいらっしゃいます。
やはり、開業するからには、継続的に収益を上げられる安定した経営基盤をつくることが望ましく、集患対策やサービスレベルの質の向上、経営状況のモニタリングなども重要になってまいります。
立地によっては、医院開業したのち、すぐに患者さんが集まる医院もありますが、一般的に内科を標榜する診療所で黒字化には、地域にもよりますが6ヶ月~12ヶ月程度要すると言われることもあり、集患への地道なアプローチが安定的な医院経営につながっていきます。例えば、自社のHPにてプロモーションを継続して行うことにより自院の存在を認知させ、集患につなげることも一つの方法になります。
順調な経営を継続していくためにはきちんとした集患の対策と適切な経営状況を把握することがポイントとなります。
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