2013/12/19 2014年 電子カルテ購入の決め手ランキング
第 1 回 「開業医の購入シェアランキング」では、 2 位・3 位が入れ替わり、9 位以下も順位変動が見られる結果となりました。
第 2 回は、「購入の決め手ランキング」をお伝えいたします。数ある電子カルテの中から、購入の決め手はどこにあるのか?昨年度から変化はあるのか?購入医師のアンケート結果から、ランキング形式でお伝えしてまいります。
昨年度の「購入の決め手ランキング」は順位変動が多くありましたが、本年度は 1~4 位までが昨年度と変化がなく、導入実績が 7 位から 5 位へと順位をあげています。
「サポート体制」「カスタマイズ性」「知人のすすめ」「導入実績」が上位にランクインしていることからも、失敗をしない選択を重視されているようです。
また、「サポート体制」は昨年から引き続き1位となっており、診療時間中に動かないといったリスクを強く懸念されていることがうかがえます。
クリニック運営に深く関わる電子カルテ選びは、失敗ができません。多くの製品から選択するにあたり、まずは広く製品に目を通し、デモや担当者との面談でリスクヘッジをする必要がありそうです。
では次に、それぞれ[決め手] の上位にランクインしたメーカーを見ていきましょう。
AI・CLINIC | ||
パナソニック ヘルスケア (旧三洋電機) (Medicom-HRⅡ) | ||
富士通 (HOPE EGMAIN-RX) | ||
日立メディカルコンピュータ (Hi-SEED/Hi-SEED AS) | ||
ビー・エム・エル (QUALIS) | ||
ビー・エム・エル (MedicalStation CLINIC) |
担当スタッフの数が多い。開業前の従業員教育をしっかり行う。問い合わせ時の対応が丁寧。 (パナソニック ヘルスケア 耳鼻咽喉科)
電話での対応や、すぐに来てくれるところ (富士通 皮膚科)
テクノプロジェクト (CIMA Chart/CIMA ChartSaaS) | ||
ダイナミクス (Dynamics) | ||
EMシステムズ (Medical Recepty/MRNカルテスタイル・クラークスタイル) |
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三栄メディシス (TRITON) | ||
ライフサイエンス コンピューティング (OpenDolphinPro) |
とにかく安かった (テクノプロジェクト 一般内科)
ハード面の料金がいらない。月の利用料も 1 万円程度で安い。自由度も高い。 (ダイナミクス 一般内科)
関連検査企業の推薦や、数社の見積もり比較 (EMシステムズ 放射線科)
AI・CLINIC | ||
ライフサイエンス コンピューティング (OpenDolphinPro) | ||
島津メディカルシステムズ | ||
セコム医療システム (セコム・ユビキタス電子カルテ) | ||
SJI (Wine Style) |
オープンソース・ソフトウェアであること (ライフサイエンス コンピューティング リハビリテーション科)
島津社のレントゲン装置との連動性 (島津メディカルシステムズ 整形外科)
自由にワードパネルで所見・検査・処置・処方ができる (SJI 小児科)
三栄メディシス (TRITON) | ||
システムロード (RACCO電子カルテ) | ||
シィ・エム・エス (Doctor's Desktop) | ||
ユヤマ | ||
東芝メディカルシステムズ |
疑問がある場合、メーリングリストで相談できる。実際に入力体験してみて、使えそうだと思った。 (シィ・エム・エス 精神科)
実際に稼働しているクリニックで見せてもらい「これならいけそう」と思い、決定した。 (ユヤマ 一般外科)
すでに、開業してる友人から勧められて (東芝メディカルシステムズ 一般内科)
【アンケート概要】 | |
対象 : | m3.com 医師会員で、2011 年以降に電子カルテを購入された開業医 |
調査方法 : | m3.com 医師会員向けインターネット・アンケート |
調査期間 : | 2013 年 11 月 サンプル数 : 500 件 |
<次回予告>
第 2 回 「購入の決め手&決め手別ランキング」 の結果は、いかがでしたか。
購入の決め手のランキングは上位に変動はありませんでしたが、決め手別ランキングを見ると、選ばれているメーカーはさまざまでした。
次回は、総合的に各メーカーの特徴をつかみやすい 「購入医師による製品評価チャート一覧」 をお届けいたします。
次回掲載は 2014 年 1 月 16 日 (木)です。どうぞお楽しみに。