2019/03/13 第1回クリニック向け電子カルテ購入シェアランキング2019
【調査結果の総括】
多くの先生方にアンケートのご協力をいただきました、「クリニック向け 電子カルテ実態調査」の結果から、電子カルテの傾向をうかがいます。
2009年より実施している本アンケートでは、PHC(パナソニックヘルスケア)のMedicom-HRシリーズが9年連続1位となり、レセコンから一体型電子カルテに移行するユーザーの、安定した支持を受けています。
今回変化が見られたのは、クラウド型電子カルテがシェアを伸ばしている点です。
さまざまな分野でクラウド型サービスが提供されるようになり、電子カルテにおいては、価格面や運用面でのコスト削減が、大きな注目ポイントだと考えられます。
2019年版購入シェアランキングTOP10
PHC
(Medicom-HRシリーズ)
レセコン一体型
日本国内で初めて診療所用レセプトコンピューターを出し、レセコンから一体型電子カルテに移行するユーザーに高い支持を受けています。
サポート体制が充実している点にも定評があります。
導入ユーザーの声
今までのレセコンを継承しているので事務への負担が少なかった。(小児科)
ビー・エム・エル
(Qualis/Medical Station Clinic)
導入ユーザーの声
カスタマイズが容易、電話サポートが丁寧、検査結果がオンラインで提供される(外科)
エムスリーデジカル
(M3 DigiKar)
導入ユーザーの声
クラウドでサーバがいらないこと。院外からも入力できること。(整形外科)
4位
富士通
(HOPEシリーズ)
導入ユーザーの声
サポート体制が充実していると思います。(内科)
4位
ユヤマ(Brain Boxシリーズ)
5位
ダイナミクス
(Dynamics)
導入ユーザーの声
維持費が安く、何台でも増やせる。カスタマイズに対する柔軟性がよいレセプト請求がしやすい。安価で壊れにくい。(内科)
6位
富士フイルムヘルスケアシステムズ
(旧:日立ヘルスケアシステムズ)
(Hi-SEEDシリーズ)
7位
EMシステムズ
(MRN)
8位
エムアイユー(Dopanet Doctors)
9位
シィ・エム・エス
(Doctor's Desktop)
9位
キヤノンメディカルシステムズ
(TOSMECシリーズ)
レセコン一体型
院内の画像や文書データをワンサーバーに集約し、薬機法で認証された画像ビューワーで、より的確な診断が行えます。オンラインバックアップにより、万が一の時も安心です。
9位
きりんカルテシステム
(カルテZERO)
レセコン一体型/クラウド型
初期導入費だけでなく、月額利用料や保守費もすべて0円で、電子カルテとしての基本的な機能をおさえつつ、レセコンや予約システム、在宅医療機能などの豊富な機能をすべて無料でご利用いただけます。
10位
ニデック(NAVIS®-CL)
地域医療連携推進に伴い医療機関によるデータ連携が進むといわれる中で 紙カルテからの切り替えや、更新タイミングにて新たな電子カルテに乗り換えるケースが増えてきています。
コストメリットからクラウド型サービスへの期待も高まる一方で 診療スタイルに併せたカスタマイズ性や、セキュリティの観点からオンプレミス型のカルテは根強い人気となっています。
電子カルテは、5年・10年と長期的な基幹システムといえます。導入後に違和感を感じても、すぐに変更することは難しいため、 電子カルテの展示会などで複数の製品に実際に触れて頂くことをお勧めしています。
【アンケート概要】
対象 : m3.com 医師会員で、2015年以降に電子カルテを購入された開業医
調査方法 : m3.com 医師会員向けインターネット・アンケート
調査期間 : 2018年10月~12月
サンプル数 : 470件