―― 黒堀先生が電子カルテの導入を決められたきっかけを教えてください。
黒堀先生
私ども医療法人社団鴻鵠会は複数のクリニックを運営しているのですが、その内の1院が既に導入済みだったために、いずれは当クリニックにも、と考えていました。導入を具体的に考え始めたのは、クリニックの移転が決まったからです。渋谷再開発にかかわるビルの建て替えで、期日までに移転する必要がありました。それで、この機会に電子カルテを導入しようと思い立ったのです。
―― クリニックの移転と電子カルテの導入を同時期に行うのは、大変ではありませんでしたか。
黒堀先生
そうですね。何しろ移転先の物件を探しながら、数社の電子カルテを比較して決めなければならなかったので、目が回るようでした。しかもどのメーカーの電子カルテも一長一短があり、選ぶのが難しかったです。
―― 数社の電子カルテの中から、CMS社製の「Doctor’s Desktop」を選ばれたのはなぜですか。
黒堀先生
価格が抑えめだったこともありますが、医師はもちろんナースや受付スタッフなどほぼ全員が、各社の電子カルテのプレゼンやデモを見て比較した結果です。「Doctor’s Desktop」は、画面レイアウトが自由にカスタマイズできるほか、カルテなどの情報を素早く取り出せるという点で全員が気に入りました。また、当クリニックにはレントゲンなどの機器があるため、それらとスムーズに連動する電子カルテを希望していました。その話をCMSの営業の高島さんにしたところ、すぐに適合する電子カルテの提案をしてくれました。CMS社製品を選んだ理由には、そうした対応の早さも決め手でしたね。
高島
ありがとうございます。当社は医療専門ITパートナーとして、全国の医療施設3,000以上の実績がございます。こうした多くの経験を元に迅速で適確なご提案をしています。
―― 電子カルテの導入を決めてから実際に稼働させるまで、どのような準備をされましたか。
黒堀先生
準備らしいことは、ほとんど何もできませんでした。クリニックの移転が迫っていたので、実際の使用状況を前提としたデモも旧クリニックで行いました。新クリニックでシステムを稼働させるのとは違う構成で実施せざるを得ず、インストラクターの組谷さんには面倒をおかけしました。
組谷
デモを行った場所が違ったので具体的なイメージが湧かず、実際の稼働ではご苦労されたのではないですか。
黒堀先生
いいえ。高島さんのアドバイスで電子カルテを使い始める前に、クリニックの全員が疑問に思ったことなどをメモにして質問集を作り、それに対して組谷さんが答えてくれましたから。稼働させ始めてからも困ったことがあればすぐに組谷さんが応じてくれるので、とても助かっています。
組谷
ありがとうございます。小さな疑問や困りごとも集まると面倒な事態になりかなません。事案ごとに少しでも丁寧に解決していきたいと思います。
黒堀先生
導入して分かったのですが、電子カルテの運用の成否はメーカーと担当者にかかっていると思います。私は当クリニックのことをよく知っている組谷さんにお任せしているので、必ず成功すると思っています。導入からまだ3カ月ですが、大船に乗ったつもりで安心しています。
―― 電子カルテを使い始めて、黒堀先生のクリニックで変化したことはありますか。
黒堀先生
まず私のことからお話しすると、カルテの記入がとても楽になりました。紙カルテの時は、忙しくて後で書き直すこともありましたし、自分で走り書きした字が読めないことも。
以降は m3.com 開業・経営 magazine vol.9 にてご覧ください。
Doctor’s Desktopは、20年間で全国約3000件の医療施設機関へ電子カルテシステムの導入と運用をサポートしてきた株式会社シィ・エム・エスが、その豊富な経験を活かして開発しました。患者様のカルテデータは、すべてを一画面で見渡すことができ、過去のカルテを見ながら所見やオーダーが可能です。また、画面レイアウトをユーザーごとに設定することができ、文字の種類やサイズ、修飾なども選べるので、表現力も多彩です。さらに、患者様に必要な情報を即座に取り出すために、カルテの絞込み検索や投薬のチェック機能など、さまざまな管理機能を持たせています。
今回は電子カルテの事例をご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか? 500人の先生に、電子カルテの購入の決め手を伺った最新の調査では、「サポート体制が良い」が1位になりました。2位以下は接戦で、価格が安い、カスタマイズ性などが続きます。m3開業・経営事務局では、数ある電子カルテのなかから先生が重視されるポイントにマッチした電子カルテのデモや面談を調整させていただくコーディネートサービスを行っておりますので、是非ご活用ください。