2013/02/14 POCT(臨床現場即時検査)機器
欧米で広く導入されているいる 「POCT (ポイント・オブ・ケア・テスティング)」。
日本では、“POCT” を 「臨床現場即時検査」 と称され、救急検査や感染症検査、在宅医療など幅広い分野で利用されています。近年、少しずつ注目され始めていますが、先生は 「POCT (臨床現場即時検査)」 (以下 POCT) とは何かご存じでしょうか。
今回の特集では、POCT に関する解説、先生方の認知度、POCT 機器を導入するメリットと事例、オススメの POCT 機器をご紹介いたします。
先生方に、POCT 機器に関する認知度をクイッククエスチョンでうかがいました。 その結果、「知らない」 という回答者が 70% を超える結果となりました。 欧米では広く認知を獲得しているようですが、日本ではまだ知らない方が多く、今後発展が期待される新しい分野 であると言えます。 それでは、POCT とは何か、具体的な導入事例と共にご確認ください。 |
POCT 機器の普及に尽力されている 東邦薬品 執行役員 検査薬・メディカル事業部 多田氏にご解説いただきました。
POCT は、その場でおこなえる簡易な機器・試薬による迅速な検査です。
即時にわかる検査結果をもとに、科学的根拠にもとづく [診断][治療][インフォームドコンセント] をおこない、患者さまの満足度を高めることができます。
近年の POCT 機器は、製造技術、IT 技術の進歩により、小型化、簡便化、測定の迅速化が進み、医療の現場で使いやすい POCT 機器が急速に上市されてきています。
利便性の高い POCT 機器は、外来の診察室やベッドサイド、救急救命センターや ICU・CCU、手術室など広範にわたり活用されており、携帯性のある機器は在宅診療でも用いられるようになりました。
POCT 機器の導入は、検査結果をその場で得る事で、診断・治療の効率化・スピード化をはかり、患者さまの QOL (Quality Of Life) の向上・患者さまへのサービスの向上に貢献します。
<事例 1>
営業現場でこのような話を聞きました。
地域の総合病院からの患者さま紹介で 「モニタリングに必要な○○検査を院内で即時検査できますか?」 できなければ紹介できないという内容だったそうです。
また、POCT 機器を導入し、診療前検査をスタートさせたのちに、新規患者さまが来院し 「先生のクリニックはその場で検査結果が出て指導してくれると聞いて来た」 と、増患対策に結びついたという事例もありました。
<事例 2>
弁膜症や心房細動疾患などで抗凝血薬を服用している患者さまには、POCT 機器を用いた PT-INR 検査で、的確な薬剤量の決定と長期にわたるモニタリングをおこなう事が可能です。
患者さまの病態を即時に取得し、適正な診断と治療の実践をおこなうことで、[診療の質] と [信頼性] の向上につながります。
m3.com 開業・経営に掲載されている 「POCT 機器」 より、事務局オススメの機器をご紹介いたします。
スポットケム D コンセプト (アークレイ マーケティング)
医療機器承認番号 : 25B1X00001000011 |
UF-1000i (サンプラ有) (シスメックス)
医療機器承認番号 : 28B2X10007000114 |
【アンケート概要】
対象 | : | m3.com 医師会員 |
調査方法 | : | m3.com 開業・経営コンシェルジュ登録医師会員向け 3 択 |
アンケート | : | クイッククエスチョン |
調査期間 | : | 2013 年 1 月 18 日 ~ 21 日 |
サンプル数 | : | 741 |