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Vol.2 医師の「生涯現役」、本当に美徳か?

医師の「生涯現役」、本当に美徳か?

日本の開業医の平均年齢は59.6歳、そのうち47.3%が60歳以上、18.4%が70歳以上と報告されています(※1)。日本全体の高齢化以上に、深刻な開業医の高齢化。いざという時に焦らないためにも、元気なうちに自身の引き際、すなわち医院の「売り時」を考えることが重要と言えるかもしれません。
ここでは、前回に引き続き医院継承コンサルタントの村田耕平氏に取材を実施。開業医が引退プランを考えるときに意識したいポイントについて聞きました。

※1厚生労働省「平成28年医療施設(動態)調査」「平成28年医師・歯科医師・薬剤師調査」

引退を考えるきっかけは、病気・体力・ライバルの出現

前回も簡単にお話しいただきましたが、開業医の先生方が引退を考えるきっかけにはどのようなシーンが想定されるのでしょうか?

「大きく3つ、病気・体力・ライバルの出現(外部環境の変化)が考えられます。医者の不養生などという言葉もあるように、忙しく働き続けていらっしゃる医師の皆さまほど、ご自身の健康までは気が回らない…ということもあるようです。近しい人の不幸がきっかけ、というケースも多いですね。

また、体力については個人差がありますが、去年までは平気だったことが、ある日を境に突然きつく感じるようになった…ということも珍しくありません。

ライバルの出現(外部環境の変化)については、おもに都市部になりますが、近隣に同じ診療科の医院が開業し、患者さんの流れが変わった。診療報酬を取り巻く環境もどんどん変わり、安定して利益を出すことが難しくなっている。もう、今から新しい努力をする気力も無いし…というパターンです。」

そこで、廃業か、クリニック継承(譲渡)か、という選択肢が出てくるわけですね(詳しくはVol.1参照)

「はい、引退理由のすべてのケースに共通して言えることですが、率直に申し上げてご本人が『もういよいよ無理だ』と思われたタイミングでは、すでに引退・継承の好機を逃しているケースが大半です。

前回、後継者探しを焦って失敗したケースについてお伝えしましたが、やはり納得のいく継承には時間が必要。もし可能ならば、ご自身の考える引退時期の2年前にはご相談いただくのが理想です。数ヶ月かけてじっくりと後継者候補の方を検討し、契約を結ぶ。いい人材ほど、現在の勤務先を離れるにも時間がかかりますので、契約から転職まで1年ほどかかることもあるでしょう。そういったスケジュールを加味しての2年です。」

継承者探索開始から譲渡実行までのスケジュール例

「生涯現役!」責任感ゆえに…周りに迷惑をかけることも

「真面目な方ほど、責任感も強く、生涯現役を貫こうと努力されています。しかし、引退プランを考えずに万が一のときを迎えてしまうとどうなるでしょう。廃業するとなれば、スタッフや患者さんが路頭に迷うことになるかもしれません。また、1000万円を超える廃業費用がかかることもあり、経済的にも負担がかかります。

また、いったん病気や不幸で医院を閉めてしまうと、スタッフや患者さんが離れてしまうため、継承者を見つけるのも非常に困難です。」

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生涯現役と聞くと、素晴らしいことのように思えますが、じつはしっかりとした引退プランを考えておくことこそ、周囲の人々のためにもなるということでしょうか。

「そうですね。残される人々のためにも、しっかりと『継承の好機≒医院の売り時』を考え、前々から準備をされることをおすすめしております。」

継承者が見つかりやすい(買い手がつきやすい)条件というのはありますか?

「院長の収入、すなわち医院の利益が都市部では3000万円以上、地方では4000~5000万円以上というのがひとつの目安です。

もうひとつは立地。都市部の医院は飽和状態で、これから開業しようと考えてもよい場所を見つけるのは至難の業です。東京23区(特に城西エリアや城南エリア)、地方都市の主要駅前、ショッピングモールのテナントなど、立地がよければ収益性に関わらず買い手が付く可能性はぐっと高まります。

この2つの条件のいずれかを満たしていればベストですが、そうでなくても時間さえかければ可能性は十分にあります。

たとえば、現在の収益性が低くても、市場性が良ければ(人口増加エリア、高齢者数が多いエリア、競合が少ないエリア、競合が新規参入するのが難しいエリア等)、新院長のやり方次第で伸びる可能性を秘めています。また、質のいいスタッフがそろっているというのも買い手にとっては魅力です。地方部で、Uターン、Iターン希望などの医師への継承が成功したケースもありますよ。」

継承者が見つかりやすい(買い手がつきやすい)条件

クリニック継承(譲渡)後、引退された医師の皆様はどうされているのでしょうか?

「譲渡したクリニックや近隣の病院等で勤務される方もいらっしゃいます。経営者としてのプレッシャーがなくなり、好きな診療業務に集中できるので、皆さん生き生きとされています。

また、悠々自適にのんびりと…というケースもあります。これまで充分にプライベートの時間を取れなかったぶん、パートナーとともに世界中を旅したり、海外へ移住されてシニアライフを満喫されたり、という方もいらっしゃいます。」

人生100年時代、定年とは無縁の開業医であっても、元気なうちに自身の引退プランをしっかりと考えること。さらに、選択肢のひとつとして第三者への継承を考える場合には、好機(売り時)を逃さずにしかるべき相手に相談することが、発つ鳥として跡を濁さないための秘訣と言えるかもしれません。

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【プロフィール】

村田 耕平氏 エムスリー株式会社 医院継承チームリーダー

ヘルスケア専門のコンサルティング会社にて、医療機関の運営・再生支援、自治体の医療計画策定支援、事業会社の戦略策定支援等に従事。その後、エムスリー株式会社にて医院の第三者継承支援に携わる。

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