2016/07/07 世代や男女で違う?クリニックの選び方を調査
患者さんは通院するクリニックをどのように選んでいるのでしょうか。
それは、年代や性別、または地域によって差があるのでしょうか。約1800人の患者を対象としたクリニック利用実態調査をもとに、クリニックの認知手段、比較意向、通院許容時間についてどのような傾向が見られるかご紹介します。
今回は、ネット上で医師に相談できるAskDoctorsの会員を対象にインターネットアンケートを行い、男性716人、女性1064名の合計1780名から回答を得ました。
【対象】AskDoctors会員
【調査方法】インターネット・アンケート
【調査期間】2016年2月
【サンプル数】1780件
若年層ほどインターネットで医院を認知
医院を認知する方法では、30代は57%がインターネット(googleなどの検索、口コミサイト)と回答しました。総務省のインターネットの普及率と相関しており、ある意味当然といえますが、年代が若くなるほどインターネットで医院を認知する割合が上がります。若年層の増患にはインターネットの活用が必須と言えそうです。一方で60代以上では通院の利便性との関係もあり、最寄の医院を選んだ層が38%と最も多くなりました。女性の方が医院を比較して選ぶ傾向
通院するクリニックを比較して選ぶかという質問には、比較層(非常によく比較する、ある程度比較する)は30代が最も多く、74%となりました。また、男女別の比較層をみると、男性の67%、女性は80%となり、女性の方が比較して医院を選ぶ傾向が強い事が分かりました。※出典:一般財団法人 自動車検査登録情報協会 「マイカーの世帯普及台数」 および総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」より1人あたりの自動車保有台数が多かった上位10県(群馬県、栃木県、茨城県、富山県、山梨県、長野県、福井県、岐阜県、三重県、福島県)
自動車の保有率と許容できる通院時間は相関なし
許容できる通院時間は男女、年代で大きな差はありませんでした。一方で、関連性が強いと考えられる自動車の保有率との関係を見ても、東京、大阪、愛知などの大都市圏と、1人あたりの自動車保有台数が多い10県で15分以上の通院を許容できるという回答は50%~60%の範囲でした。全国的に良い医療機関を受診するためなら通院時間が長くても良いと考えている患者さんが多いようです。