2016/04/28 先輩開業医に聞いた 医院開業を考えたきっかけ
厚生労働省の発表によると、国内で新しく開業する医院の数は年間約5000件です。それでは既に開業済みの先生方は、どのようなきっかけで医院開業を考えたのでしょうか。今回は、医院開業を考えたきっかけと、開業までの準備期間、最初に着手したことについて、先輩開業医に伺った結果をご紹介します。
開業を考えたきっかけは、自らが望む医療の実現と答えた先生が45%でトップとなりました。勤務医としてのキャリアを積む中で、ご自身が思い描く理想の医療を実現するために開業という大きな決断をされる先生が多いようです。次いで、親族からの要請・家業の継承(33%)、将来のキャリアへの不安(15%)、労働環境の改善(15%)となりました。
開業を検討し始めてから、晴れて開業を迎えるまでにかかった期間を伺ったところ、6カ月以内という回答は15%にとどまりました。医院開業を取り巻く環境は先生によって全く異なりますので、準備期間を一般化することは難しいですが、開業までに必要なステップの多さを考えると、やはり年単位の準備が必要だったという先生が多いようです。
医院開業の準備としては、物件の選定に一番初めに着手された先生が29%と最も多くなりました。医院の立地はその後の経営を左右する重要なポイントのため、まずは優良な物件を押さえてから次のステップに進むケースが一般的といえそうです。また、2位は資金の調達(26%)となりましたが、物件の検討を進めるにあたっては、条件を絞り込むなかで必ず予算が問題になるため、同時並行で進める必要があります。
調査対象:過去3年以内に開業したm3.com会員医師
調査方法:インターネットアンケート(2016年4月)
サンプル数:66