2015/07/30 医院建築実例集
院長先生が木造での医院建築を選ばれたのは「患者様がホッとできるように」との思いから。そこで待合室には、落ち着いた質感のチークの無垢材をご提案。空間を広々と演出する勾配天井には、堂々とした無垢の梁も渡しています。しかも待合室は、四季折々の山並みの景色を取り込めるよう南側に配置。大きな窓からの眺望と豊かな日差しが、患者さまに穏やかなひとときをもたらします。
一方リハビリを主目的とする運動療法室は、床をサクラの無垢材に変更。チークに比べて柔らかいため、足腰への負担がより軽減され、明るい色合いが気持ちもやわらげます。
さらに土足のまま出入りできる五野医院のスタイルを考慮して、すべての無垢材の下にはゴムのシートを敷設。革靴などの音に対する配慮からでしたが、歩きやすいと患者様にも好評です。
樹種の特性をふまえた使い分けや、施工の工夫などが織り込まれた五野医院。2階には明るいスタッフルームを設け、患者様にも医療スタッフにもやさしい医院となりました。
勾配天井やトップライトで解放感を演出。無垢床の下にゴムを敷くご提案の際には、実際に展示場で音の出方や歩き心地を実験。院長先生も体感され、「これなら大丈夫」と納得、導入を決定しました。