2015/05/07 開業物件 見落としがちな事前確認点は?
開業を決意された先生が、最初に頭を悩ませるのが物件です。開業場所が、先生の将来を左右すると言っても過言ではありません。物件情報はインターネットで簡単に入手できるようになりましたが、開業後の安定した経営を目指すならば、表面的ではない複数の要素を事前に検討されるべきです。今回は開業する先生が見落としがちな重要ポイントを、2回にわたってお伝えします。
開業予定地の近くに、競合となり得る診療科目の医院が何軒、どのくらいの距離で存在するか。これは集患に直結する重要な要素ですが、ただ物件の広告を見ても得られない情報です。多くの開業支援企業が診療圏調査を行っていますので、競合の立地は必ずご確認ください。ただ、企業ごとに持っている情報の種類が異なりますので、複数企業から情報を収集し比較、検討されることをお勧めします。
競合ではありませんが、その地域の医師会の特色も事前に把握されるのがベターでしょう。医師会が受託している健康診断で、新しい患者さんを獲得する機会が増えるほか、インフルエンザワクチンの取り扱いや、近隣の学校の校医など医師会ならではのメリットがあります。