2013/07/18 先輩開業医から学ぶクリニック経営の施策
第 1 回は、開業後の黒字化までの実状、勤務医時代との収入比較、満足度 などをお伝えいたしました。
第 2 回は、成功する診療所経営の施策として、医療法人化の活用、電子カルテによる経営合理化、診療所経営の成功要因 にスポットをあてて、アンケート結果から探ってまいります。
すすめる理由
わからない理由
すすめない理由
調査数の 40% の先生が使用し、18% の先生が検討中と、普及率があがっている印象でした。
新規開業医の 9 割近くが導入すると言われる電子カルテ。
電子カルテを使用している先輩開業医の約 8 割が 使用をすすめる という結果でした。
事務作業の効率化、受け付けや会計の待ち時間短縮、紙カルテの保存場所が不要、情報の一元管理 などによる 利便性 や コスト削減 を多くの先生が評価しているようです。
自院の体制に左右される面はあるものの、電子カルテ導入による費用対効果は、運営費・人件費に対して高い結果と言えそうです。
ビー・エム・エル
日々の診療で得た意見やノウハウをも とに開発した電子カルテの新スタンダード
アンケートの半数近くの 44% が医療法人化しており、うち半数以上が 節税 のためという理由でした。継承時すでに医療法人化されていたという理由が 23% と続き、継承・相続 時の条件も見逃せません。
経営方針、明朗会計 のためにという先生が 10%、医師複数名で経営 という理由が 5% という結果でした。
節税 は、給与所得控除、法人名義での所有による経費削減、相続対策 などのメリットがあります。所得税の増税、法人税の減税の傾向もあり、医療法人化によるメリットは今後大きくなるかもしれません。
成功要因でおさえておくべきは…
約 8 割の先生が最も重要だとあげた項目は、自身の診療、患者対応 でした。
ついで、約 6 割の先生が 立地、競合要因 と回答しており、立地選びは大変重要なようです。
3 位には 接遇 (スタッフ対応) と続き、コメントより [患者満足度] や [患者との関係性] をなにより大切にされていることがうかがえます。
開業前の立地選定で立ちあがりの集患が決まり、日々の診療と接遇による患者のリピート化、患者の口コミによる紹介からの増患 という 成功のサイクル をつくることが診療所経営のポイントのようです。
開業立地、開業物件の選定は開業前に最も力をいれるべきポイントとなりそうです。
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【アンケート概要】
対象 | : | m3.com 医師会員で、開業済みの先生 |
調査方法 | : | m3.com 医師会員向けネット・アンケート |
調査期間 | : | 2013 年 6 月 |
サンプル数 | : | 204 件 |