長崎県・耳鼻咽喉科継承事例
タイムリミットは約5ヶ月。短期間の継承探索で行われた工夫とは?

医院譲渡に至った経緯
売り手の先生は、ある日奥さんが急病で倒れてしまったことで、看病をしながら医師としても働き続けていました。ご自身で知人などを頼りながら引き継ぎ先の医師を探していましたが、なかなか見つからず、半年ほど経ってから弊社に相談がありました。当時売り手の先生は、気力体力ともに限界を迎えており「5ヶ月後までに継承ができなかったら、引き継ぎはせずに廃業をする」と言っていました。
医院の譲渡情報
エリア | 長崎県 |
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診療科目 | 耳鼻咽喉科 |
事業形態 | 個人事業 |
買手情報 | 個人医師 |
特徴 | ・売主のご家族が急病になり、介護が必要な状況に ・それにより、早急な継承が必要 |
奇跡的な出会いと入念な打ち合わせにより、ハイスピードな継承に成功
売り手の先生が相談に来たのが、2022年の10月末。そこから約1ヶ月後の11月末にトップ面談が行われ、さらに約1.5ヶ月後の1月中旬に最終契約が締結されました。今回の案件は、病院の立地が良かったり、奇跡的に素敵な買い手の先生との出会いがあったりといった、さまざまな条件が揃ったことでハイスピードな契約が実現しました。
買い手の先生はトップ面談に行くまでは、あまり積極的に継承をする気はなかったようです。しかし、売り手の先生の人柄や、継承に至る背景、その想いを聞くことで心打たれ、双方の合意へと繋がりました。特に大きかったのは、売り手の先生が買い手の先生を気に入り、面談の際に「あなただったら譲渡金額面、引継ぎ等サポートを惜しまない」と自ら伝えたことです。様々な事情を知った上でのその一言に、売り手の先生も大きく心動かされていました。
また、トップ面談前に、買い手の先生の不安や要望などをコンサル側でも詳しくヒアリングし、その問いに対する回答を売り手の先生とも入念に打ち合わせをしていました。面談の中で買い手の先生の不安に感じている部分を全てクリアにしていただくことで、短い期間の中でも即断即決していただけるような環境整備をしたことも買い手の先生の決断に良い影響を及ぼしたと考えます。
継承の探索期間は1年半が目安
今回の案件で一つ言えることは、とても運が良かったということです。売り手の先生自身も、継承が成立したあと、「もっと早く始めておけば良かった」と言っていました。というのも、売り手の先生が弊社に訪れる前は、全てご自身で動かれていたため、患者さんや従業員に無理を言って診療時間を短くしたり、お休みする曜日を増やしたりしながら調整していたからです。もっと早く継承先を見つけていれば、売り手の先生もここまで疲弊せずに引き継ぎができていたかもしれません。
一般的に、継承の探索には1年半ほどを見ていただくことをお勧めしています。

なぜかというと、継承において最終契約を結んだ後のクロージングに時間がかかるからです。買い手の先生は最終契約を結んだ後に、現在勤務している病院に辞める旨を伝え、引き継ぎなど退職に向けた手続きを行います。そこにかかる期間は、どれだけ早くても3ヶ月、通常だと半年、長ければ1年ほどかかります。また、医局に所属している場合は、人事の兼ね合いで開業するのは多くの場合4月や10月等の医局人事に合わせたタイミングになります。そういった部分も考慮して探索の期間を設定しないと、どれだけ条件が良かったり面談がうまくいったとしても、継承が実現しないことになってしまうのです。
担当したコンサルタントからのメッセージ
今回は運よくハイスピードな継承が実現した案件をご紹介しましたが、もし今継承を考えている方々がいたら、ぜひ早く探索を始めるようにしましょう。また、弊社で探索を依頼される場合、候補者の方と面談をするまではお金がかかりません。例えば、ご自身で継承者を探しながら、並行して弊社に探索を依頼するという方法もあります。ぜひお気軽に弊社コンサルタントにご相談ください。