東京都・眼科継承事例
適切な継承のタイミングとは?判断の難しい「クリニックの譲り時」
後継者(買手先生)が重視するポイントについて

医院譲渡に至った経緯
60代半ばでのアーリーリタイア、「セカンドライフの充実」と「買手先生がつくうちに譲りたい」
売手先生のご意向として、長年一緒にクリニックを支えてきた奥様と充実したセカンドライフを過ごされたいという想いがありました。
また年齢をさらに重ねて70歳代後半になってからクリニックをしたとしても体力・体調の面で心配が増え、お金はあるけどセカンドライフを心から楽しめないかもしれないという不安に加えて、そもそも70歳代になって現在よりも売上が下がったクリニックを継いでくれる人が現れるのか漠然とご不安になり、弊社にお問い合わせをいただきました。
医院の譲渡情報
エリア | 東京都 |
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診療科目 | 眼科 |
事業形態 | 事業譲渡 |
買手情報 | 勤務医 |
特徴 | ・超好立地・人口増加地域 ・収益安定・高利益率 ・設備美麗 |
ハッピーリタイアを実現された売手先生の成功のポイントとは?
本案件には多数の候補者が立候補し、売手先生は複数(5人以上)候補者から継承意向を表明いただきました。
最終的にはその中でも最も高い譲渡価格を提示し、かつ経営方針のマッチする候補者にクリニックを譲り渡すことができました。
本ケースでは売手先生の譲渡時の年収3,000万円を超えておりましたので、クリニックが盛業であられる中でのご判断でした。
後継者(買手先生)の収入状況
勤務医の平均年収は1,200~1,500万円、多い方は2,000万円近くになります。
後継者(買手先生)はご自身のやりたい医療・求める働き方、経済的な充実などさまざまな目的で開業をご検討されます。
ただいずれの場合も、リスク(借金)を抱え、現在の安定したポスト・立場を離れて開業することになるため、非常に慎重になります。
継承開業は患者さんやスタッフ、設備を引き継ぐことができることから、「開業したい気持ちはあるけれどもできる限りリスクを抑えたい」という方に人気の開業方法です。
一定の売上や患者数、現院長先生の収入があることが後継者(買手先生)がご決断なさる際の非常に重要なポイントになってまります。

融資を受ける際の基準。金融機関の目線
継承時にほとんどの後継者(買手先生)は金融機関から融資を受け、売手先生への譲渡金額をご準備されます。
経済の先行きが不透明な昨今、金融機関も貸し出しに慎重になる側面もあります。
そのような状況の中、継承開業は売手先生がこれまで築いてこられた実績(過去の決算状況)や患者さんがいることから、信用度が高く新規開業と比較して融資を受けやすいといえます。
融資をする金融機関の立場からみて、長年の実績や信用がある継承案件は「融資を前向きに検討しやすいご相談」ともいえます。
しかしながら、継承開業であっても審査はあり、引き継ぐクリニックの収益性や返済計画に問題があると融資を受けられない場合もございます。
担当したコンサルタントからのメッセージ
言わずもがなですが、継承とはクリニックをお譲りされたい売手先生だけでなく、買手先生(後継者)の意向・状況を踏まえて進めることが重要です
クリニックの売上が好調であり、院長先生がお元気なうちにお譲りするのは非常に難しい判断になるかと思います。
ただ、万が一院長先生が体調を崩され、大きく売上を落とされてしまうと後継者(買手先生)を見つけにくくなるという事実もございますので、お早めの準備が大切です。
ご不安な点・気になる点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせいただければと存じます。