奈良県・精神科継承事例
円滑な継承、注目すべきポイントは? “トップ面談時の差”
医院譲渡に至った経緯
売主の先生は、2023年3月までの継承を目標に他社に相談をしていました。しかし、なかなか買主の先生が現れなかったため、2022年3月に弊社にも相談をいただきました。その後、同年8月に弊社で仲介した買主の先生とのトップ面談を経て、2か月半後に基本合意。その3ヵ月後の2023年1月に無事最終契約の締結が行われました。
医院の譲渡情報
エリア | 奈良県 |
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診療科目 | 精神科 |
事業形態 | 医療法人 |
買手情報 | 個人医師 |
特徴 | ・トップ面談も含めてスムーズな進行が行われ、安心感のある継承が実現 ・仮契約前に融資の内諾を受けたいという要望があった |
円滑な継承を実現するためにも“トップ面談の対応の差”に注目
売主の先生は、弊社と他社合わせて二社でトップ面談を行いました。そこで他社と比較した際に、弊社でのトップ面談の進行や対応、事前の資料準備などを高く評価していただき、最終的に弊社で紹介した買主の先生との契約を決断しました。
仲介企業によってトップ面談の進め方や内容は変わってきますが、安心して継承を進めていく上で、トップ面談の時点でお金の流れなども理解できるような資料準備があるかどうかはチェックしておくとよいかもしれません。なかには、お金の話を後回しに面談を進めるところもあり、場合によってはその後の買主の先生の意向や借入の事情により、想定していたスケジュールよりも遅れてしまう可能性もあります。

今回の案件では、もともと売主の先生が他社のスピード感が遅かったことに心配を感じて、弊社に相談をいただいたという流れでした。結果として、弊社のトップ面談の内容から安心感を抱いた売主の先生は、その後ご自身の希望する条件や金額なども満たしながら、買主の先生とのスムーズな継承を実現しました。安心感のある継承には、円滑なコミュニケーションも必要であり、そういった点もきちんと確認しておくといいでしょう。
事前の融資や書類準備にも密なコミュニケーションは不可欠
また、これは少し異例ですが、今回の案件では買主の先生の希望により、最終契約の締結前の段階で融資の内諾を得た状態にしておきたいとお話がありました。一般的には、最終締結を終えたあとに、融資の審査に進み、一ヶ月以上はかかるものです。しかし今回は最終締結前ということで、逆算すると3週間ほどで内諾を得る必要がありました。そこでも弊社が間に入り、銀行に何度も通いながらコミュニケーションを取り、支店の方にも尽力していただき、無事に3週間で内諾を得ることができました。
加えて今回は、医療法人の譲渡であったため、買収監査の際に必要な書類や答えるべき質問事項があり、お時間がかかることになりました。売主の先生も、財務や税務の書類はきちんと管理していましたが、労務関連や賞与の支給、ちょっとしたトラブルでの支出など細かい部分までは整理しきれておらず、もう少し詳細なところまで管理しておくべきだったと振り返られていました。
これも個人同士での継承では稀なケースにはなりますが、心配な先生は先を見通して書類の管理もしておくことをお勧めいたします。この案件では、弊社がキーマンとなる売主の税理士や社労士と事前に密なコミュニケーションをとっていたため、様々な資料の手配や無理なお願いにも快く答えていただけました。
以上のことからも、事前のヒアリングや書類準備も含めた、丁寧なコミュニケーションは様々な場面で大切になってくることがわかるかと思います。
担当したコンサルタントからのメッセージ
トラブルなく、円滑な継承を実現するためには、前もって希望条件をクリアにしたり、お金のシミュレーションをしたりすることが大切です。それはトップ面談時の進め方にも表れます。トップ面談時に式次第があるか、事前の資料準備がきちんと行われているか、お金の話が後回しになっていないかなど、安心感のある継承のためにもぜひチェックしてみてください。また、何か不安に感じたり悩んだりした際は、ぜひお気軽に弊社コンサルタントにご相談ください。