神奈川県・精神科継承事例
手数料タダのはずが…なぜか赤字?継承時の思わぬ落とし穴
医院譲渡に至った経緯
売主の先生は、神奈川県にある医院を経営しており、長年高い収益を維持することができていました。譲渡条件がよかったため、他の企業を仲介とした医院譲渡の後継者探しもすぐに候補者が現れ、スムーズに進んでいくかと思われていました。しかし、結果的に売主の先生が損をするような契約内容になっていたため、不信感を抱き、並行して弊社にも相談をいただきました。その後、より多くの候補者とのトップ面談が実現し、その中で売主の先生も納得できる金額で継承することができました。
医院の譲渡情報
エリア | 神奈川県 |
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診療科目 | 精神科 |
事業形態 | 個人事業 |
買手情報 | 個人医師 |
特徴 | ・手数料がかからない企業に仲介を依頼したが、結果的に買い叩かれ赤字に |
手数料は0円、しかし ― 営業権はマイナス800万円に
売主の先生が最初に仲介を依頼した企業は、紹介手数料がかからないことを売りにしていました。売主の先生はその部分に魅力を感じ、依頼されたそうです。しかし、実際に提案された譲渡条件は、明らかに買主有利な内容となっており、最終的な営業権はマイナス800万円となってしまって、トータルの手取りとしてはマイナスになっていました。
一方、弊社の場合は手数料500万円かかりましたが、それを差し引いても最終的な手取りはプラス2000万円となりました。

手数料よりも、譲渡条件の吟味
なぜこのようなことが起きたのでしょうか? 今回の事例でいうと、最初の企業が提案した譲渡条件が買主有利のものになっていたことが原因です。売主の手数料をゼロに抑える分、一方で買主からは手数料を取っていました。そのため、買主に提案するためにも安く抑える必要があり、結果として安く買い叩かれ、売主の先生にとっては損な譲渡条件になってしまっていたのです。
この件からも、手数料が高いか安いかという表面的な要素で判断をするのではなく、いかに自分の立場に立って適切な継承ができるかという部分を見極める必要があるといえるでしょう。
また、紹介能力が低い企業に依頼してしまうと、候補者が少ないことにより価格交渉力も弱くなってしまい、結果的に買い叩かれてしまうこともあります。より多くの候補者にアプローチできるような、紹介能力の高い企業に依頼することも大切なポイントです。
担当したコンサルタントからのメッセージ
手数料がかからなかったとしても、譲渡条件によっては売主の先生が損をしてしまうケースもあります。仲介企業を選ぶ場合は、手数料の金額だけではなく、紹介能力の高さなども意識してチェックしてみましょう。もし譲渡条件に不安を感じる場合は、ぜひお気軽に弊社コンサルタントにご相談ください。