医院継承FAQシリーズ
営業権の算定方法
営業権ってなに?どうやって決めるの? この質問にできるだけわかりやすく説明しております。
営業権の算出には年間実態収益と営業権倍率が必要
エムスリー株式会社医院継承グループの村田と申します。
営業権とはノウハウやブランド、人材や情報といった形がない、目に見えない資産を指します。具体的に申し上げると、そのクリニックが将来生む利益を数値化したものを営業権と呼びます。実際の算出方法は以下です。
![継承期間資料](https://clinic.m3.com/images/fckConnector/lpfiles/htm/File/images/lp/keisho_contents/youtube02-1.jpg)
※実態収益とはPL(損益計算書)上の営業利益から算出
この営業権の倍率(年数は)3つの要素で決まります。
営業権倍率(年数)を決める3つの要素
![年数(倍率)を決める3つの要素](https://clinic.m3.com/images/fckConnector/lpfiles/htm/File/images/lp/keisho_contents/youtube02-2.jpg)
1つめは人気のあるエリアかどうか。2つめは診療科目。これは開業を希望される先生が多いか少ないかによって変わってきます。3つめは収益性です。
営業権の倍率2倍の実例を紹介
実例を見てみましょう。
参考クリニック
平均患者数40〜50名/日
エリア:東京都多摩地区
診療科目:内科
収益:売上高1億円
参考クリニック
このクリニックでは3000万円が営業利益となっています。1000万円ほど医院の運営に関係ない経費があったので差し戻し、修正後は4000万円の営業利益となります。
▼修正後の営業利益
東京都多摩地区はいいエリアですし、内科も開業希望者数が多い科目です。売上高1億円も平均的な数字です。総じて営業権倍率をつけやすいケースとなります。
この参考クリニックの営業権は以下になります。
修正後の実態収益 4000万円
評価後の営業権倍率 ×1.5〜2年
▼営業権算出
結果として約6000万円〜8000万円程度となります。営業権の算出方法は以上です。
「自分のクリニックの営業権はどれほどになるのだろう?」などお悩みのことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。