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電子カルテ

2022/06/20   【2022年度版】診療科別購入した電子カルテ

2022年版クリニック向け電子カルテ購入シェアランキング 診療科別購入した電子カルテ

電子カルテは数多くの製品が販売されていますが、購入時に重視するポイントは先生の診療科によって様々です。
「クリニック向け電子カルテ実態調査」の回答から、診療科ごとに購入の多かった製品の傾向をまとめました。
購入シェア数の多い製品に偏らせないために、該当する診療科内で購入の割合の高い上位製品をご紹介いたします。

内科系(循環器内科、消化器内科、呼吸器内科ほか)

クラウド型の普及が進む中でもオンプレミス型の導入が6割を超えていました。
選ばれた製品の共通点としては、カスタマイズが手厚いこと、検査連携がしやすいことが挙げられます。ほか、薬歴などの過去情報の検索、外部連携を重視すると、どうしてもカスタマイズが必要になるケースが伺えます。
4割はクラウド型電子カルテを導入しているので、現場しだいでクラウド型でも問題はないようで、継続利用の意志が高めです。

外科系、整形外科

全体の7割がクラウド型電子カルテを選択されていました。外科・内科が標榜科のクリニックが2割ほど含まれており、その2割がオンプレミス型を選択されています。
特徴としてはiPad記入に定評のある製品が多く、シェーマの使い方を重視している傾向があります。
在宅、訪問医療を展開している外科クリニックもあり、クラウド型の場所を選ばず利用できる点が現場とマッチしている様子が伺えます。

※ユヤマ(Brain Box)、富士フイルムヘルスケアシステムズ(Hi-SEED Cloud)は同数だったため並列しております

小児科

オンプレミス型とクラウド型の割合が5:5と同程度ですが、購入した製品が散っており、小児科であればこの製品!というのが定まっていない印象です。
小児科特有の傾向としては成長曲線の表示という指摘が多数あり、外部データをどう連携させるかで各クリニックの購入傾向が変わります。
個別コメントを見ると、柔軟なオンプレミス型でカスタマイズ、クラウド型は外部ソフトウェアで連携など、各医院の試行錯誤が伺えました。

皮膚科、形成外科

全体としてクラウド型とオンプレミス型が混在していますが、共通点としては所見やシェーマ周りのカスタマイズを得意としている製品が多い印象です。
外科でも発生するシェーマの書き込み方法で選択する製品が変わる傾向にありました。
手書きで読み込み、iPadでスケッチなど先生の診療スタイルが意思決定に影響していそうです。
ほか、検査連携を重視している医院もありました。

精神科、心療内科

クラウド型電子カルテの導入が多いものの、医師自身が自由にカスタマイズできる「ダイナミクス」の導入が多かったりと医院ごとの個性が強く出ています。
精神科専用電子カルテである「レスコ」は精神科以外の標榜科も診ている医院には導入が難しいらしく、精神科のみの医院に選ばれています。

耳鼻咽頭科

全体的に所見やシェーマ周りのカスタマイズが得意な製品が選ばれています。
シェーマの書きやすさ、画像ファイルの管理方法に試行錯誤があり、各々使いやすい製品に落ち着いているようです。

電子カルテの購入については、レセコン一体型であればOKとする層と、診療スタイル上カスタマイズを必要になる層と2極化しており、そのうえでクリニックの現場によって意思決定が変わる印象です。
各診療科ごと試行錯誤が伺え、単純にこれが良いと言い切れない結果となりました。

回答いただいた医師コメントに「よその医院を見せてもらった方がいい」「いろいろ見た方がいい」などあり、時間がかかっても自身の診療スタイルに合った製品の検討をすすめられています。

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【アンケート概要】

調査期間:2021年12月3日~2021年12月24日
対象医師:診療所勤務の開業医