2021/06/03 【2021年度版】電子カルテ購入シェア-購入の決め手TOP5
今回で11年目となる毎年恒例の「クリニック向け電子カルテ実態調査」にて、電子カルテ購入の決め手もお伺いしました。
最も決め手となった内容とは…?
2021年版 電子カルテの購入の決め手で最も多かった回答は「価格」でした。
2018年以降「サポート」関係の回答が最も多く、「価格」は「レセコン一体型であること」より下でした。
2018年頃は水害や台風などの災害により電子機器の運用に不安が残り、「サポート」に関する条件が購入の決め手となっていたようです。
今年度は、【2021年版】クリニック向け電子カルテ購入シェアランキングでシェア率が急上昇した「エムスリーデジカル」が、導入初期費用0円で展開されています。その影響を受けて「価格」が決め手になった方が多かったと考えられます。コストの影響による導入のしやすさが伺えます。
では、購入の決め手TOP5の各内容で、実際に購入された製品のご紹介です。
EMシステムズMRN
購入の決め手に「価格」を選んだ医院さまで購入が一番多かったのは『エムスリーデジカル』です。導入初期費用0円、月額19,800円で運用が始められます。
『ダイナミクス』もランニングコストが2年目以降月々11,000円、『EMシステムズ(MRN)』は月額基本料¥25,000(税抜)からと基本料金が明瞭会計です。
3製品ともコスト面が検討段階から明確だったことがこの評価につながっていると考えられます。
購入の決め手に「充実したサポート体制」を選んだ医院さまで購入が多かったのは『PHC(Medicom-HRシリーズ)』『ビー·エム·エル (QUALIS)』『キヤノンメディカルシステムズ(TOSMECシリーズ)』の3社です。3製品とも等しく評価されていました。
対人サポートが充実しており、各地に事業所のある強みが購入につながっていると考えられます。
ユヤマBrain Boxシリーズ
購入の決め手に「自身の診療スタイルに合わせられるカスタマイズ性」を選んだ医院さまで購入が多かったのは『PHC(Medicom-HRシリーズ)』です。カスタマイズ性の高さは10年前から評価されており、購入シェア数も多いので当然といえる結果です。
『ラボテック(SUPER Clinic)』はレイアウトの移動が都度簡単スピーディにできる点がカスタマイズ性の高さと判断されている可能性があります。
『ユヤマ(Brain Boxシリーズ)』は画面レイアウトからメニュー、コマンドまでカスタマイズフリーをうたっています。
各製品自身にとって使いやすいが実現されているかが、評価として表れていそうです。
島津製作所SiCLINICシリーズ
富士フイルムヘルスケアシステムズ(旧:日立ヘルスケアシステムズ)Hi-SEEDシリーズ
購入の決め手に「他の診療機器·システムとの連携」を選んだ医院さまで購入が一番多かったのは『PHC(Medicom-HRシリーズ)』です。
連携できる医療機器を事前に開示しているので、導入前から安心できるのも選ばれる要因です。
全体的に開発力のある企業が評価されています。
購入の決め手に「セキュリティの信頼性」を選んだ医院さまで購入が一番多かったのは『富士通 (HOPEシリーズ)』です。
ほか製品はセキュリティに評価がつくケースが少なく、純粋に「セキュリティの信頼性」を評価されているのは『富士通 (HOPEシリーズ)』となります。
クリニック向け電子カルテとしては少々コストが高めですが、病院クラスのセキュリティおよびネットワーク保守能力を持った企業の製品なので、セキュリティを重要視する医院さまに選ばれていると考えられます。
購入の決め手に関しましては複数回答を可としています。その中でも『PHC(Medicom-HRシリーズ)』安定して評価を得ている印象です。
強みが秀でている製品は、特化して評価を集める傾向にあり、検討条件が近い先生には是非注目していただきたく存じます。
エムスリーでは電子カルテのご相談も承っております。
先生の医療スタイルにあった電子カルテを、望まれるスペックと照らし合わせご提案させていただきます。
電子カルテ選びに迷われることありましたら、是非ご活用ください。