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医療機器

2010/09/10   中古医療機器という選択

不況時代の医院開業・経営術 第一回 中古医療機器という選択

長引く景気の低迷は、経営者である開業医にとっても、大きな不安要因の一つ。
そこで本特集では「不況時代の医院開業・経営術」と題して、 どのように工夫していけばよいか、2回シリーズで考えていきます。
第1回のテーマは、「中古医療機器」。
世の中は「低コスト」の時代ですが、低コストが低リスクにつながることは、 医院経営においても変わりません。
クリニックにおける低コスト対策として期待されるのが、中古医療機器。
では、その導入によってどれだけコストインパクトがあるのか、 また、安全性は担保されているのか――
中古市場の現状から機器選択のポイントまで、詳しく見ていきます。

変わる中古医療機器市場 その現状とは 中古医療機器導入 成功のポイント
中古医療機器を活用した新規開業の相談をする

1 変わる中古医療機器市場 その現状とは?

中古医療機器の導入を「検討すらしていない」医師が6割!

まず、クリニックにおける中古医療機器の導入の現状は、どうなっているのでしょうか。
開業・医院コンシェルジュのアンケートでは、14.6%の医師が、「医療機器購入時に中古機器を導入した」と回答。「検討したが、導入には至らなかった」が24.4%で、残る61%の医師は「検討自体をしなかった」と回答していました。
検討すらしていない医師が6割を越える背景には、機器の安全性を最優先するために中古を避ける傾向があることが考えられます。
では、本当に中古は「信頼できない」のでしょうか? 中古市場における「品質の担保」のあり方は、近年、大きく変化してきています。

医療機器購入の際、中古製品を検討・購入されましたか?

薬事法改正で、中古医療機器市場は新しい時代へ

中古医療機器業界に大きな変化が起きたのは、2005年の薬事法改正です。 これまで法的な縛りのなかった中古医療機器の販売について、法令で次のように定められました。

「中古医療機器を販売等するときは、製造販売業者にあらかじめ通知し、中古医療機器の品質の確保その他当該医療機器の販売等に係る注意事項について、製造販売業者から指示を受けた場合は、それを遵守しなければならない」
※国通知(平成16年7月9日薬食機発第0709001号)第1の4及び平成17年度改正薬事法改正規則第170条・178条・191条第6項・192条)による。

中古医療機器を販売する際には、必ずメーカーにその旨を知らせる義務が販売業者側にあり、さらに必要に応じてメーカーによる点検、修理を受けなければならないことが、この法改正によってはっきりと定められました。この法律を遵守している中古販売会社により、メンテナンスがしっかり行われた、より信頼性の高い中古医療機器が、流通するようになってきているのです。

導入によるコストインパクトは大!

中古を選ぶ最大のメリットは、「新品よりも安価なこと」に尽きます。
中古医療機器導入は、品質の確かなものを選べば、提供する医療の質を落とすことなくコスト削減を可能にしてくれる、非常に合理的なもの。では、具体的にどれだけのコストインパクトがあるでしょうか。
これはあくまでケースバイケースではありますが、「発売から5年の製品で、新品の半値程度」というのが、おおよそ平均的な数値と言われています。
さらに、これを開業時のコストに当てはめるとどうなるか。開業の際にはたくさんの医療機器を揃えなければならず、それだけでも相当額の費用を要します。しかし、導入する医療機器の全てを新品にせず、部分的に中古を取り入れることで、500万~1000万円程度のコスト削減につながると言われています(あくまで導入機器の種類など、ケースバイケース)。

エム・キャストの新品・中古品 複合提案
  品 名 新品価格 中古品でご提案 金 額 価格差
1 X線撮影装置 2,500,000 2006年式中古品 1,500,000 1,000,000
2 生化学自動分析装置 1,700,000 2005年式中古品 400,000 1,300,000
3 CRシステム 3,600,000 新品のまま→ 3,600,000 -
4 超音波診断装置 2,500,000 2006年式中古品 1,200,000 1,300,000
5 電子内視鏡システム 6,000,000 2005年式中古品 1,950,000 4,050,000
6 内視鏡洗浄装置 980,000 新品のまま→ 980,000 -
7 小型吸引機 60,000 新品のまま→ 60,000 -
8 ネプライザー 70,000 新品のまま→ 70,000 -
9 解析付心電計 700,000 2005年式中古品 350,000 350,000
10 電動診察台 220,000 新品のまま→ 220,000 -
11 自動血球計数装置 1.500,000 新品のまま→ 1.500,000 -
12 小型尿分析装置 60,000 新品のまま→ 60,000 -
13 血圧脈波検査装置 1,200,000 2005年式中古品 500,000 700,000
14 パルスオキシメーター 60,000 新品のまま→ 60,000 -
    ¥ 21,150,000   ¥ 12,450,000 ¥ 8,700,000
¥8,700,000の節約に成功

医療機器の中古市場は、これから成熟する時期に

中古医療機器の導入を検討しようと思っても、新品に比べて情報そのものが少ない、というのも事実と言えるでしょう。新品であれば営業が積極的にセールスを行いますが、中古の場合にはそのようなことはほとんど行われません。最近はインターネットが普及したことでようやく少しは情報が得やすくなってきた、やっとそのような状況です。
実際、医療機器の中古市場は、たとえば車の中古市場のように、成熟した市場ではありません。法改正は行われたものの、必ずしも全ての業者がそれを遵守しておらず、未だにメーカーに通知することなく、十分なメンテナンスもしないままに販売を行っているケースは、決して少なくありません。
したがって、中古を上手に活用するには、まずは会社選びが重要なポイント。言い換えれば、信頼できる販売会社をしっかりと見極めさえすれば、低コストで信頼性の高い中古製品を手に入れることができるのです。

中古医療機器を活用した新規開業の相談をする

2 中古医療機器導入 成功のポイント

では、中古医療機器の導入で失敗しないためのコツを、ご紹介しましょう。ポイントは大きく2つ、「業者の見極め」と「機器の種類の見極め」です。

ポイント1 信頼できる中古販売業者を見極める

販売している中古製品が本当に信頼できるものかどうか――それは販売する会社が薬事法を遵守しているかどうかが、最大の目安となります。
薬事法改正が行われたにもかかわらず、メーカーの知らないところで販売する業者が未だに多いのは、メーカーの点検によって高いコストがかかってしまうため。安全性の担保にはそれなりの費用がかかるわけですから、中古とはいえ極端に安価な製品を販売している業者があれば、不自然だと考えた方がいいでしょう。
では、販売会社の法遵守をどのように見極めるのか。販売会社がメーカーに指示された通りの点検、修理を行っていれば、販売会社の手元に必ず、点検履歴が残ります。その履歴を会社側に開示してもらうことなどが、会社を見極める有効な方法の一つと言えるでしょう。

信頼できない会社とは? 見極めのコツ

・点検履歴を要求しても、開示しようとしない(メーカーに通知せずに販売している可能性あり)

・発売後10年以上立った製品を販売している(10年以上経つとメーカー側がメンテナンスの対応を行っていなかったり、消耗品やオプション品などがすでに販売停止になっている場合がある)

・極端に安価である(メーカーへの通知、点検を行っていないために安く販売しているか、点検費用を含まない金額が提示されている可能性も)

ポイント2 医療機器の種類によって、新品と中古を使い分ける

開業時、全ての医療機器を中古にすれば導入コストを大幅に減らすことができますが、それら全てが欲しい時に都合よく中古販売されているとは考えにくく、現実的ではありません。ものによっては中古には向かない医療機器もありますから、市場の状況や機器の種類などによって、新品と中古を柔軟に使い分けることが大切です。

中古に向かない医療機器

中古に向かないのは、使うことで劣化が進み、消耗するようなタイプの機器。たとえば、整形外科で用いるローラーベッドのようなものは、器具が摩滅するので、古いものは品質が落ちてしまいます。また、手術で用いる機器類など、人命に直結するような医療機器も、中古には不向きと言えるでしょう。


中古を導入しやすい医療機器

一方、中古に向いているのは、長く使っても消耗が少なく、品質的にあまり変化がないようなもの。たとえば、血圧計などは古いものでも数値そのものは正しく出るため、中古でも十分に対応できます。また、たとえば中古のカメラが広く流通しているように、レンズを使う眼科系の機器類も摩耗が少なく、中古の導入には向いていると言えるでしょう。

 

取材協力:
エム・キャスト株式会社
取締役 月岡由好さん

月岡由好さん

結論 中古医療機器の上手な活用が、より積極的な医院運営につながる

機器イメージ

中古販売会社が法令を遵守し、メーカーと協力して確かなものを提供する――そのような中古販売のあり方からは、会社側の「医療に携わる企業としての真摯な姿勢」を読み取ることができます。クリニックにとって本当に意味のある中古導入を支援してくれるのは、医療機器に精通し、メーカーとのコンタクトを密にとっている会社。その見極めは決して難しくはなかく、医師と会社との密なやりとりがあれば、自ずと見えてくるものであり、ぜひ信頼できる真摯な中古販売会社を、開業・経営の味方に付けたいものです。
また、中古の導入は経済的な余裕を生み出してくれるため、こだわりたい部分にしっかりとお金をかけることをも、可能にしてくれます。たとえば、「自らの得意分野に関してはワンランク上の機種を選ぶ」というように、資金の使い方にもメリハリが生まれる。より積極的な医院運営の、一助になってくれるのです。

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