特集記事アーカイブ

医療機器

2008/08/06   機器は購入とリースどちらが良い?

Q:医療器械を購入にするかリースにするか迷っています。それぞれのメリット、デメリットを教えてください。
ポイント

   購入する医療機器の種類や、そのときの財務状態などで、購入とリース、どちらがいいかは違ってき
ます。
   この医療機器は何年使うつもりで設備投資するか?など経営に対する考え方の違いや手持ち資金の
   額によって、ケ-スバイケ-スですので購入するのとリースでは、一概にどちらがいいということはで
   きません。


 
解説

   医療機器を購入する場合、現金で買うのか、リース契約をするのか悩むところです。


   自己資金があれば、まず、現金で買うことができます。現金購入であれば、
   値引きの交渉もできて安く買えるかもしれません。借り入れやリース契約で発生する
   利息を支払う必要がないので、無駄な出費がないでしょう。この場合考えたほうが
   いいことは、この機器をずっと使い続けるかどうかです。数年で新しい機種がでて、
   以前のものが陳腐化するような種類の医療機器であれば、購入するよりも、
   リースでいつも新しい機種を使うほうが、診療には有用かもしれません。



   同じく現金購入ではありますが、手持ちの資金がない場合、銀行などから借り入れて支払う場合が
あります。
   その際には、医療機器の金額がわかる書類(見積書など)や先生の収入の様子がわかるもの
   (確定申告書や源泉徴収票など)や印鑑証明書等を準備し、場合によっては何度か銀行に足を
   運ばなければならないかもしれず、時間がかかったり、手続きに煩雑さをお感じになることもあるかも
しれません。


   現金で高額の医療機器を買い経費を使ったので、今年は税金を払わなくてもいいんじゃないかな?
ということはありません。
   その医療機器は、会計上は資産という財産として計上され、支払った金額の全部が買った年の経費
  
はなるものではありません。
税法で、この機器なら何年と耐用年数が定められていて、
   その定められた期間で按分して経費化します。


   一方、リースは、医療機器をリース会社が調達して、それを先生に一定の期間に
   わたって賃貸するものです。月々一定のリース料で使用できるので、機器導入時に
   多額の資金を必要としません。リース料には、医療機器本体の金額のほか、
   利息、その医療機器にかかる固定資産税や保険料などが含まれていますので、
   購入時に発生するこれらの付帯費用はありません。

   リースの不便な点は、一般的に中途解約ができないことです。
   もしその医療機器を使わなくなったとしても、支払いだけが契約期間中残ることになります。
   しかし、リース契約を中途解約するということは、あまり見られません。
   リース契約締結時に、妥当な期間で契約するからです。   



   今の時代、なるべく資産を持たないようにし、その場で借りてすむならそれで済ませることができます。
   しかし、自分で持っていないと不便な医療機器もあるかもしれません。
   買うのか借りるのか、そのあたりの経営のバランスが大切です。
   医療で儲けるという考えはなくても、健全な経営が行なわれて利益がでていなければ、
  適切な医療は提供できないことになるでしょう。

 

因みに、私どもの会計事務所では、パソコンや会計ソフト、コピー機(デジタル複合機)などは
5年のリース契約にしています。
5年間は毎月一定額をリース会社に支払い、5年たってまだその機種が使用可能であれば、 5年を過ぎた
  後は1ヶ月分のリース料で1年間使用することができるので、次回新機種が欲しくなるまでは、
  そのまま使用します。
 逆に、リースにしていないのは10台ほどある社用車です。
 車は、もう廃車にするしかないっ!というところまで乗って乗り潰します。
  車をリースにすることも考えられるのですが、私どもは、自分達のものをきちんと管理し、
 大切に使うということを社員教育の一環として捉え15年くらい使用します。


中原 章博 税理士法人八戸経営会計事務所
(青森県八戸市)

古玉 晨二





1963年 (有)八戸経営会計事務所設立

1980年 株式会社に組織変更

2003年 税理士法人設立

会計事務所一覧