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開業資金

2008/07/30   事業計画での収支見込みとは?

Q:金融機関に融資をお願いしたら事業計画書の提出を求められました。医業収入や人件費、経費等の計画をどのようにまとめればいいでしょうか?また、開業するにあたり一部の自己資金以外は銀行から借入れしようと思いますが、計画通り返済出来るか不安です。特に収入はどう見込んだらいいのでしょうか。
ポイント
 
月ごとの資金計画表を作成する

  支出から先に考える

 
毎月定額の支出を先に整理する

  支出が完成してから、最低限必要な収入を割り出す



解説
月ごとの資金計画表を作成する

   「年間いくらの収入があって、経費を差し引くと返済に回せる原資がこれだけ残る」
   というような簡単な事業計画書を作成するよりも、月ごとに整理したものを作成した
   方が銀行のうけも良く、先生ご自身も開業後のイメージがより鮮明になり不安がい
   くらか解消されます。

   もし先生が表計算ソフトをお使いであれば、収入・支出の各項目を月ごとに表に入力
   し、月末にいくら残るか数式を設計して下さい。途中で帳尻が合わなくなったり、忘れ
   ていた項目を思い出したり、計画が変更になることが多く、その都度計算し直すよりも
   便利だし、これを印刷して銀行に提出する方が事業家としての好印象につながります。


支出から先に考える

   開業するクリニックの規模や諸条件が決まると、必要な支出は予想できます。
   収入は「開けてみないと分からない」要素があり、これを真剣に悩むよりも
   「支出から最低限必要な収入を割り出す」方が整理しやすく、気持ちも楽です。


毎月定額の支出を先に整理する

   家賃や給料、リース料、借入金返済など基本的に毎月定額の支出、または支払
   利息や損害保険料、諸会費など毎月定額で無くても支払月や金額があらかじめ
   決まっているもの、これを先に拾い出します。薬品の仕入れのように患者数など
   によって変動するものは後回しです。「うすぼんやりとした開業後のイメージを
   ハッキリした金額に直していく」作業では決まり切ったものを先に整理しイメージを
   固めていった方が進みも早く、精神的にも集中しやすい手順です。

支出が完成してから、最低限必要な収入を割り出す

   クリニック経営に必要な支出が決まれば、その金額に先生ご自身の生活に必要な
   資金をプラスすると「最低限必要な収入」となります。(翌年の納税資金も含めれば
   より正確です)。試しに、この収入金額を1ヶ月の診療日数で割り、さらに1日の診療
   時間で割ると1時間当たりの収入金額となります。「1ヶ月に500万円も収入がある
   かな~」と不安を感じても「1時間に25,000円か、患者さん一人当たりの単価は5,000
   円ぐらいだから5人か、それなら大丈夫かな」とリアルに想像しやすくなります。

   また、この一人当たりの単価や平均来院数を表示すると
   銀行の審査担当者も正確な判断がしやすく「私の診療科目では平均単価7,000円が
   常識だから、この収入金額はかなり控えめですよ」など資金計画表の数字以外の情
   報を付け加えて説明することも大切です。

   さて、この「最低限必要な収入」が実現困難な場合、振出に戻って削減できる支出を探し、
   資金計画表を埋め直すことになります。この試行錯誤は、開業後の診療方針など事前に
   決めておくべき事項を固めるために必要なものだと考えますがいかがでしょうか?



(有)日本橋会計事務所 (有)日本橋会計事務所 
税理士法人日本橋税経センター 

(東京都中央区)






昭和31年3月 日本橋会計事務所創業

昭和33年2月 有限会社 日本橋会計事務所設立

開業時より現在まで 税理士法人 日本橋税経センター設立

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