医院継承FAQシリーズ
後継者となりうる方
医院を継承される方はどのような方なのか 大きく3パターンに分類し、それぞれの特徴についてコンサルタントからご説明させていただきます
後継者には個人、法人を含め3パターンある
エムスリー株式会社医院継承グループの小林と申します。先生方の後継者候補となりうる方についてお伝えします。
後継者となりうる方は主に3パターンあります。 1 個人の勤務医が独立開業 2 医療法人(分院開業型) 3 事業会社(新規事業型)
それぞれに特徴があるので見ていきましょう。
1 個人の勤務医(独立開業型)
メリットとしては、候補者の母数が一番多い点が挙げられます。医師全体の60%〜70%が勤務医であるため、専門性、人柄、条件面などより良い候補者と出会える確率を高めることができます。
また、雇われ医師ではなく開業医として診療に入るため、患者さまへのホスピタリティを期待できます。つまり買い手候補としてお会いする方がそのまま院長候補となるので、専門性、人柄などの見極めもしやすいです。
デメリットはどの買い手にも当てはまりますが、退職の申し出から実際の退職まで、半年程度かかることが多く。医院譲渡の時期の柔軟性が低いことが挙げられます。
2 医療法人(分院開業型)
メリットは勤務医と比較して資金力が豊富な点や勤務医ほどの母数はいませんが、分院展開をしていく医療法人が増加傾向にある点です。
一方デメリットとしては、譲渡価格が低くなりやすいことです。医療法人は、クリニック運営のノウハウがあり、収益性や譲渡価格を厳しく見極めて、買収を決めることが多いためです。他にも、管理医師を外部から採用することが多い点もデメリットとなりえます。採用状況により、勤務医同様に譲渡時期が先になることがあり、また、雇われた医師次第では、ホスピタリティが下がる可能性も考えられます。
3 事業会社(新規事業型)
最後に事業会社の新規事業型です。メリットとしてはこれまでの中で一番資金力があるということです。事業会社の方針に合ったクリニックだと判断されれば高額譲渡の可能性もでてくるかと思います。安定した経営基盤を持っており、クリニックのさらなる発展にも期待ができるかもしれません。
デメリットとしては事業会社であるため、利益追求に偏った運営がなされる可能性が高いことが挙げられます。医療法人(分院開業型)同様、管理医師の採用に関わるデメリットもございます。
3パターンどのような後継者にお任せするかは先生次第です
![まとめ)](https://clinic.m3.com/images/fckConnector/lpfiles/htm/File/images/lp/keisho_contents/youtube05-4.jpg)
ご説明した3パターンは、表のように母数の多さやホスピタリティへの期待度、後継院長の専門性や人柄、資金力、継承可能時期の柔軟性など、特徴が異なります。
ただこれまでの説明はあくまで一般的な枠組みですので、個別の候補者やスキームによっても変わってきます。先生ご自身が継承を検討した理由と照らし合わせ、どのような候補者に大切なクリニックをお任せするか考えながら、広く検討されることをおすすめいたします。
なお、エムスリーのサービスでは、全国31万人以上のm3.com会員に広くアプローチでき、勤務医や医療法人へのアプローチ力が特に強みとなります。選択肢を広げるという意味でも一度ご相談をいただけますと幸いです。